■ ワンポイント・アドバイス:手っ取り早く英語を話したい人に

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確実に話せるようになるのに、誰もやっていないある方法

「英語、できますか?」を英語でいうと、”Do you speak English?”ですね。readでもlisten toでもなくて、speakです。それに多くの方が、「英語を話せるようになりたい」とおっしゃいます。

スピーキング・スキルというものは、勝手に生まれてくるものではありません。特に、成人してから習う外国語の場合、意図的に話す練習をしないと、会話能力は上達どころか、芽生えることさえしません。

では、実際に何をすればいいのでしょうか?

それは、単語レベルではなく、センテンスレベルで、例文を口に出して何度も(百回でも千回でも、口が覚えるまで)発声することです。さらに、同じ構文を使って言いかえ練習(Substitution drill)を繰り返すことも効果があります。

1 文法を理屈で覚えるという本末転倒

2 どこでも使えるスピーチを覚えよう

3使えるトピックを仕込む

4 表現の増やし方

5 まとめ

文法を理屈で覚えるという本末転倒

学校で習う文法用語というものは実に衒学的で、例えば、「感覚動詞プラス目的語プラス動詞の原形または現在分詞」だとか、「場所を表す副詞や前置詞の後には倒置が起こる」などと教わっても、まるで経文同然、何のことだかさっぱりですね。

これは、”I saw him standing.”だとか、”Here comes the bus.”といった表現を、文法用語を使って分析しているだけのことです。

ところが、”I saw her standing there”や”Here comes the sun”といったポップソングのサビを口ずさんでいれば、文法は知らなくても違和感なく理解したり使ったりすることができますね。

本来は表現を先に覚えるべきであって、文法用語を呪文みたいに覚えても、英語の言論の世界に飛び込むことなど不可能でしょう。

どこでも使えるスピーチを覚えよう

英文法の先生が得意げにこんな風におっしゃいます。

「不定詞の否定は、不定詞の前に否定詞を置く」

これはつまり、to eatの否定は、to not eatではなく、not to eatだよ、という意味です。

それなら、体で覚えるように、例文を何度も声に出してみましょう。

I try not to use elevators and escalators.

Instead, I try to walk up and down the stairs.

I try not to eat too much and try not to eat or drink late at night.

And I also try to reduce stress. I try to be optimistic. I try not to complain…

このように、例文を覚えればいいのです。また、この例文は、例えばダイエットや健康の話題などのときに実際に使えます。まさに文法要らずです。

使えるトピックを仕込む

さらに、いつでも「さっと」使えるように、ひと塊の例文を、口と舌に覚え込ませておくのも有用です。これを「英語の仕込み」といいます。

例えば、時事問題や社会問題など、すぐに答えられない難しい質問をされたらどうしますか。仕込みがなければ「えーと、そのー」で終わってしまいます。

そんな質問をされたときに備えて、以下の仕込みはいかがでしょうか?

Well, I think that’s one of the biggest problems that we are facing today…and there may be no clear-cut solution to it. Maybe I need more information before I choose my stance.

例文暗記のコツは、百回や二百回ではなく、寝ていても口が勝手に動くぐらい練習します。

丸暗記が駄目だというのは、外国語を勉強したことのないネイティヴ教師による誤解です。

こういった仕込みがあれば、とっさのときに対処できますね。

表現の増やし方

では、このような表現をどうやって増やしていくか。

普段から、「これ、英語でどう表現すればいいのだろう」という疑問の引き出しをたくさんもっていると、動機付けが生まれ、表現を増やすのに役立ちます。

実際に、ご自分の語彙や表現の枠内で英語に直してみて、身近に英語の堪能な人がいれば、それをチェックしてもらえばいいでしょう。周りにそういった方がいないた場合、インターネットを活用します。

英文のキーワードで検索してみると、きっと求める表現に行きあたりますし、そのプロセスで学ぶことは少なからずあるでしょう。

まとめ

文法事項を覚える際、必ず例文が提示されるはずです。

大事なのは、文法の解説ではなくて、その例文だということを覚えておきましょう。

例文は覚えるまで何度も口に出し、そこから実際に使える表現をつくり出してみましょう。

それによって、文法より先に口が動く癖を作ってしまいましょう。